語学学習サービス「Duolingo」の正誤判定がすごく優秀な件
いまからひと月ほど前 Duolingo というサービスを知り、そこで毎日英語を勉強しています。英語は僕にとっては長年克服できないでいる壁で、通勤電車の中で英単語を勉強しているのですが、それだけだと足りない気がしていた中、良いものを見つけました。
Duolingoとは
サイトには、
Duolingoは、世界で最も利用者数の多い無料オンライン語学学習プラットフォーム
とあります。このサービスは基本無料で、PCでもスマホでも受けられるサービスなので気軽にはじめられます。
英語に限らずいろんな言語を習得できる
Duolongoのユーザーは、英語を勉強したい日本人だけではありません。Duolingoには、いろんな母国語の人が様々な言語を習得するためのコースが用意されています。
例えば英語が母国語の人なら、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語などの中から学習したい言語を選ぶことができます。
しかし、残念ながら、日本語が母国語の人は英語しか選択肢がありません。このサービスが他の言語にも対応してくれると嬉しいのですが、英語をマスターすれば英語話者用のコースから他の言語を勉強すれば良いので問題ありませんw
目標がわかりやすい
ホーム画面は学習項目のアイコンが並んでいるだけのシンプルなものです。下にスクロールしていくと、フクロウ(名前はDuo)のトロフィーがあるので、ひとつずつクリアしていって最後までたどりつくのが目標なんだということがわかります。アイコンの上に数字が書いてありますが、これは学習レベルで、はじめは1からスタートし、規定量のレッスンを終えると次のレベルに上がります。
はじめは飛び級テストをうけてガンガンに進もう
下にスクロールするほど難しくなるようで、学習項目がチェックポイントで区切られています。レベル1の時は順番に項目をクリアしていかないと、次のチェックポイントより先の項目が選べないようになっています。しかし、チェックポイントは「飛び級テスト」をうけることでクリアできます。もし簡単すぎるようなら飛び級してどんどん先に進みましょう。
学習をはじめたばかりの頃、項目を全部クリアして最後のフクロウのところまでたどり着けば終わりだと思っていました。ですがおわりではなく次のレベルがありました。すごい量のコンテンツが用意されているようですね。上から順に下までいくのを繰り返して、いまは3周目(レベル3)にチャレンジ中です。
正誤判定がすばらしい
このサービスで僕が一番すごいと思ったのは、判定能力のすごいところです。例えばこの問題
The green animal eats the white bread.
の日本語訳に対し、僕は
その緑色の動物は白いパンを食べます
と書いて正解しましたが、別の正解例として
その緑色の動物はその白いパンを食べます。
が提示されました。僕の回答には「白いパン」の前に「その」がないけど正解だと判定してくれています。翻訳の正解はひとつではないので、ユーザーが自由に入力する文章は様々なパターンがありますが、それらを正誤判定するには、文字列の完全一致ではなく文章として解析しなければなりません。プログラムでそれを行うのは大変ですが、それができているところがすごいです。(もしかしたら、ものすごい数の正解文例をデータベースに持っている可能性もあり、システム的にもそっちのほうが作りやすい気もしますが、それはそれですごいです)
また、別の問題で
彼女は自分は元気だと書きます。
の英語訳に対し、僕は
She writes she is fine.
と書いて正解しましたが、別の正解例として
She writes that she is fine.
が提示されました。僕の回答には that がなかったけど正解にしてくれました。
上記の例では、僕の回答と正解例との間にはちょっとした違いしかありませんでしたが、
彼女が眠るといつでも私は遊ぶ。
の英語訳に対し、僕は
I play everytime she sleeps.
と書いて正解しました。しかし別の正解例として
Whenever she sleeps, I play.
が提示されました。僕が入力した文章とは全く異なりますし、しかも「スペースを入れ忘れています」と指摘されています。
僕の入力した「everytime」は間違いで「every time」が正解です。スペルミスは1箇所だけなら正解にしてくれるようで、しかも正解例と全く異なる言い回しでも正しければ正解としてくれるところが素晴らしいです。
でもいつも正しく判定してくれるわけではない
正誤判定は素晴らしいのですが、それでもたまに納得のいかない判定のときもあります。
Where are you?
の日本語訳に対し、僕は
あなたはどこですか?
と書いて不正解になり、正しい訳として
どこいるの?
が提示されました。自分の回答も間違ってないと思うのですが、そんなときは「会話する」を見てみましょう。そこはユーザー同士が意見を言い合う場所で、他のユーザーから参考になる意見が聞けます。僕以外にもこの正解例に不満を持っている人がいるようです。
サービスの向上のため、レポートすることもできます。もし自分の回答が正しいと思うなら「私の答えは正しいはずです」にチェックを入れて送信しましょう。
スマホ版もあるけどPC版がおすすめ
DuolingoはPCのブラウザでも、スマホのアプリでもでき、学習の進捗は同期されるので両方を使うこともできます。UIもほぼ同じですが、すこしだけ違いがあります。
回答の入力方法ですが、PC版はキーボードを使って入力する方法と、単語帳から選択する方法のどちらかを選ぶことができますが、スマホ版は単語帳から選択する方法しか選べません。
キーボード入力
単語帳から選択
スマホはPCより文字を入力しづらいので仕方ないのかもしれません。しかし単語帳から選ぶ方式では、単語がヒントになってしまうので、ゼロから文章を考えるより簡単になってしまいます。それに、タイピングが早ければキーボードで入力したほうが早く、学習中はキーボードだけですべての操作ができるので、スピーディーに進めることができます。
ですが、スマホ版には発音をチェックしてくれる機能があります。この機能はPC版にはありません。理由はわかりませんが、PCにはマイクがついてないものや、周りに人がいる場合があるので、そのことを配慮しているからしょうか。
人前でのスピーキングするのを恥ずかしがる日本人は多いと思います。スマホなら一人になれる場所にいけるけど、PCだと必ずしもそれが可能ではないですからね。でも、ぜひPC版でもこの機能をつけてもらいたいです。マイクがない人や、スピーキングをしたくない人のためにOn/Offを切り替えれるようにしてあれば問題ないと思います。
継続させる仕組み
そもそも僕は好きで英語を勉強しているので、動機づけをしてもらわなくても続けることはできると思います。でも、連続して学習した日数が増えていくのは楽しみです。炎のアイコンがそれで、いま29日間継続中です。
学習を開始して以来、まだ一度も学習を休んだ日は無いのですが、もし一日あけてしまうと0になってしまうのだろうと思います。0に戻ってしまうのはもったいない気がするので、毎日やるようにしてます。
もうひとつの動機づけとして、リンゴットというDuolingo内の通貨があり、学習によってそれが増えていきます。これは僕にとってはそんなにモチベーションにはなっていません。というのも、リンゴットでできることがあまりないからです。PC版では、リンゴットを賭けて7日間連続学習できたら倍にする「ダブル・オア・ナッシング」や、制限時間付きで学習できるようになる「タイマー付き練習」などが買えるようです。スマホ版ではそれ以外に、フクロウのキャラクター「Duo」のきせかえアイテムを買えるようです。なぜPC版にないのかは不思議ですが、スマホ版のほうが若い人を意識した作りになっている気がします。
とにかく英語はコツコツ毎日やる事が大事なので、連続日数が途絶えないように、あるかどうかわからない全クリアめざして頑張りたいと思います。