inosyanのブログ

プログラム、家庭菜園、僕が興味を持ったことを書いていきます

菜園を始めた理由

僕はプログラマーですが、仕事の傍ら週末は菜園を手入れしています。 去年のゴールデンウィークからはじめたので、ちょうど1年が経過したところです。

今週末はきゅうりの手入れとダイコンの間引き、近々定植するトマトのために支柱を立てたりしました。

にんじんは去年は失敗したけど、今年はいまのところ順調です。 去年は秋ごろに植えて、もう寒くなりかけていたのと、発芽前の水をきらしちゃいけない時期に数日畑に行けなかった時期があったので、それでうまくいかなかったのですが、今はまあまあ温かいし、水もしっかりあげているので、今年こそは大丈夫。

僕が農業に興味を持ったのは去年の冬、NHKで「2030 未来への分岐点」という番組を見たのがきっかけでした。食肉を輸入するとその生産国の水資源も使っているということになり、今それが枯渇しつつあるということを知り、衝撃をうけました。 近い将来お肉は食べられなくなるかもしれません。動物を育てるには大量の穀物が必要で、動物に与えるより人間が直接それを食べたほうが食料供給の効率が良いからです。

肉好きの僕としてはとても不安になりました。
いろいろ調べていく中で興味深い資料を見つけました。

農林水産省知ってる?日本の食糧事情

いざという時、芋類を中心とした食生活に切り替え必要カロリーをまかなうシミュレーションに驚きました。 日本の食糧事情は脆弱です。お肉が食べられないどころの話ではありません。

食料が不足しはじめると当然値段があがり、一部のお金持ち以外は飢えることになるでしょう。
わずかな食べ物をめぐって熾烈な争奪戦になるでしょう。
僕はお金持ちでもないし、人をおしのけて戦える自信もありません。

SDGsでいい方向に向かおうという時に戦争がはじまってしまうし、今の世界の状況をみると悲惨なシナリオが現実味をおびて見えてきます。

「だったら自分で食料を作りたい」そう思いました。いざとなったら自給自足できるようになりたいと。 でも知識も経験もないのに、いきなりは無理です。

なにか簡単なことからはじめたいと思い、最初にみつけたのが「水耕栽培」でした。
土を使う農業と違い、水耕栽培では環境を人間がコントロールしやすいので、これなら簡単にできそうな気がしました。

ホームハイポニカというキットを使って机の下でレタスを育てることに成功しました。

それから、土を使った農業も知っておきたいと思い、自治体から近所の菜園を借りることにしました。
広さは 4 x 6m = 24㎡
農家のとは比べ物にならないほど狭い畑ですが、机の下の水耕栽培よりはとてつもなく広く、収穫も経験もはるかに多く得ることが出来ました。

土はコントロールしづらい厄介なものというイメージでしたが、最近では土作りにも興味が湧いてきました。

はじめは危機感からはじめた園芸ですが、だんだん面白くなってきました。
お日様の光をあびながら農作業をするのは気持ちがいいし、収穫があるとうれしくなります。枯れてしまったり失敗すると悲しい気持ちにもなりますが、それも含めて楽しんでいます。